第98章

いったんその場を離れた連中が背後の騒ぎに気づいて振り返り、目に入った光景にぎょっとして、結局は逃げ出すしかなくなった。

走りながら、ビックが自分の脚の速さをいいことに後ろへ怒鳴る。

「ちっ、てめえら付いてくんな! 別方向に逃げろ!」

こっちに追従するなんて、あいつらを巻き込むだけだろうが――。

ところが後ろの連中は聞こえなかったのか、聞こえても変える気がないのか、相変わらずこちらの背中に張り付いてくる。しかも距離が詰まってきたところで、ユゴスたちが目ざとく気づいた。あいつら、顔まで隠している。

「……ちっ、わざとだな、こいつら!」

方向を変えない、顔も見せない。戦士科の連中がそこ...

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